大好きだったおじさん
こんにちは、domosanです。
大好きなおじちゃんが亡くなりました。
母の兄です。
11人兄弟の上から3番目のおじちゃんです。
昭和2年生まれの90歳、生まれつきの聾唖者です。
母の兄弟にはあと1人聾唖者がいます。
昔の混乱してた時代ですから、小学校にも行っていません。
小さい頃から家の手伝いや畑仕事、近所の土木作業などしながら生きてきたそうです。
30年くらい前からは
いろいろあって、誰もいなくなった母の実家で
聾唖者の伯父たち2人だけで暮らしていました。
そして近所に住んでいた母が
伯父達の面倒を見ていたのです。
おじちゃんは
私が小さい頃、母の実家に遊びに行くと
いろいろなおもちゃを作ってくれました。
言葉は通じないけど、いつもニコニコして優しかったので
他のどの伯父伯母よりも大好きでした。
私が大人になってからも 、自分の作った野菜や手作りのカゴや鍋敷きなど
顔を合わせるたびに渡してくれました。
手先が器用で、母が趣味でやっていたちぎり絵を覚え、原田泰治画伯の絵を模写していくつも作品を作っていました。
その出来栄えが素晴らしくて認めてくださった方がいて
個展を開いたり、雑誌に紹介されたりしていました。
80までひっそりと暮らしていたおじちゃんに
陽の光が当たった瞬間です。
それでも、おじちゃんは変わらずにニコニコしながらいつものように手先を動かして何かを作っていました。
ここ数年は身体も思うようにいかず、世話をしている母も少々苦労しましたが
1月4日、誰にも迷惑かけずに
静かに息を引き取りました。
おじちゃん、
いままで本当にありがとう。
これからはゆっくりゆっくり、休んでね。